会長のコラム 255
R5年12月のコラムです
年末を控えての近況です。オーディオ各誌による(賞の獲得)への対応が一服し、続いてクリスマスに年末のドタバタ騒動が骨身に応える歳となり、加えて、日頃お世話になった方々からのお声掛けや、気心の知れた方には、「年明けゆっくりと会いましょう」と我儘を言って日延べしてもらう。この我儘に気遣って頂く事に、有難さと同時に情け無さを感じる今の姿です。それでも引退と言う文字は私の辞書にない、この頑張る姿にご賛同の事、今後ともよろしくお願い致す次第です。
今年の新商品MA-5000の開発では、貴重な勉強をさせて貰いました。アンプの出力W数が、高級品の勲章ではない事。アンプの性能は、ステージの再現であり、その「らしさ」をどこまでを追い求められるか。しかも、その「らしさ」なるもの、コンサートに通わないと求められない。私の主義主張が、MA-5000により、更に現実味を帯びて来た。MA-5000はこの事を明確に表現できる機器であり、当社の将来に、いやオーディオ界に、大きな足跡を残す一歩となる事を期待し、声を大にして、この事実を述べさせて頂きます。
今月の音楽ライフ
12月は、神奈川フィルの定期演奏会はお休みです。それと言うのも年末恒例の第九公演等があり、音楽界としても年のケジメを意識しての事でしょう。
新国立劇場は、やはり年末を意識してか、オペラ「シュトラウス二世/こうもり」でした。これは、何が如何あれ、「ベートーベン/第九」以上に行かなければ、の公演であります。
毎度の事、国立劇場に出演する外国人歌手は、例外なく、今、旬の歌手を揃えての公演で、若さによる声のハリは特筆でありました。年末年始の定番、見慣れたオペラ演目の「こうもり」ですから、ストリーの中身は割愛しますが、新国立劇場ならではのキャスト構成は、スタッフの方々の気合いを感じるものでした。
出演歌手は、外国人が7名で、全て今のヨーロッパで活躍する旬の歌手の方々です。そして日本人歌手は、アルフレード役の伊藤達人、イーダ役の伊藤晴の二人で、若さ溢れる旬の歌手を揃えての公演は、流石、新国立劇場と思わせるものでした。
と言う事で、12/12火曜に14時開演で行って来ました。当日は、オペラに「目」の無い当社の広報担当顧問である西松氏を誘っての鑑賞、そして今年の反省と今年の締めを兼ねて、二人で乾杯「来年も確りやろうぜ」とエールを交わし、後ろ髪惹かれつつ帰路に付きました。
本コラムは、今年最後の〆であります。この一年間お読み頂き有難う御座いました。来年もシーズン公演チケットの一括買いを予定しています。続けてのご高覧の事、宜しくお願いする次第です。