Phasemation フェーズメーション

colums会長のコラム

会長のコラム 143

良い気候になって来ました。脊柱管狭窄症もペインクリニックの効果が効いて、かなり良くなって来ました。ゴルフに行きたいと医者に言ってみますと、自分が出来ると思ったら行ってみたら良いとの事、早速10月に行われるサンシティー(私が入居している老人ホーム)のコンペに参加を申し込みました。
リタイヤ―しないで最後まで付いて行けるのか、1年ぶりにクラブを持つのですから、いろいろ心配です。10mも歩けなかった5月の始めからすると嘘のようです。それでも完治との卒業証では無いと医者は言います。考えてみると、この脊柱管狭窄症とは一体何者か、外科の医者は手術を暗に勧めます、が多くの経験者は手術をするなといいます。
この関係の書物が色々出版されていますが、大方のものでは術はしない方が良いとのスタンスでした。
私は、知人に勧められてペインクリニックの診断を受けまして、今のところ良好な結果が出ています。ここの先生が言うには、たまたまMRIの診断を受けたから脊柱管症と言う病名を付けられたので、この歳になると大方のひとが多かれ少なかれ、この現象は有ると言います。
運悪く患部の血流が悪くなって強烈な腰痛が起きると言います。ペインクリニックは患部に血流の良くなる薬を直接ブロック注射で投薬するので、効きが早く痛みがとれて筋肉の発達に役立ち、やがて薬に頼らずに痛みが取れる方向に良くなると言います。
しかし、油断すると再発するので、体の冷えや血流の悪くなる行動に注意する必要がありますから、完治と言う事ではないようです。

9月の音楽ライフは、神奈川フィルの定期演奏会だけで、そのコンサートも用事が有って行けませんでした、と言う事で今月のコンサート記事を書く事は出来ません。10月は、新国立劇場の新シーズンの始まりで、私の予定では2演目立て続けとなります。
最初が、ワグナーのパルジファルで期待の大きいプログラムです。と言うことで、今月は拙宅のオーディオに付いて、ご紹介しつつ考え方などもお話し、オーディオ談義と言っても一方通行ですが、お付き合い頂けると幸甚で御座います。

相模原市古淵の自宅を整理していたら、WE-555が4個も出てきまして、驚きと喜びでありました。梱包箱を見て思いだしましたが、以前米国現地法人設立の時に世話になった弁護士の方が、自分はもう歳だから鈴木さんにあげるといって4個ほど貰ったのを思い出しました。
早速、エール音響の遠藤さんに修理をお願いしました。そのうち1個は修理不可能で、3個が完動品となりました。その結果、吾が3チャンネル・アンプ・システムはMid レンジのショートホーンも、ゴトーのユニットに変わってWE-555に交換となります、内1個は常設の4個に対するスペヤーとなり、結局4本のMid レンジユニットは全て WE-555 に変わりました。
と言う事で、デジタル・チャンデバとアナログ・チャンデバは瞬時に切り替え出来る様になり、チャンネル・デバイダー開発環境は抜群に良くなったと言えます。この結末は、今後の題財となります。
私の生活環境ですが、家内が脳内出血で倒れて以来横浜のサンシティー横浜と言う健常生活者向け老人ホームで家内と生活しています。オーディオ機器は依然として相模原市の自宅に設置していますので、時間を観て帰宅すると言う生活環境ですが、生来の音楽好きが高じてオーディオ道に入ったので、老人ホームでの生活と言えども音楽が無い生活には耐えられないのです。
そこで用意したのが、当社商品のMA-1000をバイアンプ接続したハーベススピーカーシステムで、狭い部屋ですから、これが精々のところです。
その設置状況とF特性の写真を添付しますので、ご覧下さい。F特性はフラットで、低域高域までフラットに良く伸びています。この測定装置は、コネック社のユニパルス式のもので、測定の再現性に優れていて、バラツキの多いワンポイント式よりも信頼性はあると思っています。

MA-1000バイアンプシステム システム周波数特性

さて、「音」ですが、悪くは有りません、しかし、普段大型のスピーカーばかり聞いている所為か、何かしっくり来ないのです。どこが違うかと言うと、「切り込みが浅く、平板的で、優等生」の様に面白く無いと言う表現か、これでも、バイアンプ接続したのでシングル接続よりは可なり活力は出るようになりました。
ここに、低音用スパーウーファーとリボンツイーターを繋ごうかと思いましたが、過去の経験から、完成度の高いスピーカーに余計な事をすると、上手く行かずにとんでも無い方向に釣られて、何をしているか自分でも解らなくなる経験をしていますから、やはり、スピーカーを大型化するか、アンプの相性を追求するか、手間のかからない事として、取りあえずアンプの相性実験から取り掛かる事にし、次に大型スピーカーを持ち込んでみたいと思います。これからの進行が楽しみです。
WE-555の発見と言う大事件により、拙宅のシステムはMidレンジに500Hzカットオフのエール・ホーンと200HzカットオフのWE-22Aホーンの2種類が、切り替え式として常時設定されました。早速、デジタル式のDEQXの設定に栗原様のお越しをお願いしましたが直ぐと言う訳には行かずであります。ここが、DEQX のデジタル・チャンデバの泣き所です。
一方、アナログ式のチャンデバは、クロス周波数の常数変更で済みますから、思いのまま直ぐに実験です。やはり、WE-555は素晴らしいです。ここまで来ると低域の416ウーファーがプアーに感じてなりません。低域用のデジタルフィルターと部屋の中央に鎮座するスパーウーファーの出番です、忙しくなりますよ。ハイ。
10月は、商品のプレゼンに加えて、オペラが2演目に、定期演奏会に、イスラエル・フィル他のコンサートが2つで、ゴルフが2回と体が持つのか、楽しい予定が平均化しないのが常であります。加えて、良きシーズンでありますからカミサンのメンテも怠れません。
何か煮え切らない9月でしたが、WE-555の発見は大事件でした。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

インタビュー掲載

コラムアーカイブ