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colums会長のコラム

会長のコラム 228

’21年8月 のコラムです。
8月の半ばを過ぎ、22日の日曜にこのコラムを書き始めたところです。学生は、未だ夏休み中ですよね。この落ち着かない天気は何でしょう、9月初秋に来るべき台風シーズンが「9月10日」として警戒される習慣ですが、8月初旬から台風の本格化ですよ。つい先日まで梅雨のような天気かと思うと、続けて台風シーズンですから、やはり地球は病んでいるのでしょうか。
地球温暖化を騒ぎたてる国連の主張も益々本物らしくなってきましたが、一方では、依然としてCO2 と温暖化は関係無いと強く主張する学者もいて、氷河期の前兆と言っています。我々は、如何判断し行動すれば良いのか、何れにしても世界の経済界はCO2 対策に必死でコロナ禍の事後に起こるであろう経済問題が心配です。
太陽系の自然現象は大き過ぎて、人間が想像出来る規模では無いと言う気がしますね。今、生存する我々は、今後の異変を体験する事は無い訳で、あまり温暖化などに注目せずに、せめてコロナ禍退治とその後の経済対策に本気になって貰いたいし、国家間の覇権争いに加えて、悪党の代表のようなアルカイダなどは、明確に否定すべき筈のものに対し、中国の行動は理解に苦しみます。恩恵を受け太陽系の中で、争い合う愚かな人達、今の時代に即したキリストに匹敵する思想家の誕生が必要かも知れません。
さて8月は、毎年のこと、コンサートの少ないお休み季節です。今年は、コロナ禍も有って猶更の状況、アマチュア・オーケストラ川崎市民交響楽団の定期演奏会の1つだけでした。気候不順にコロナ、覇権争いと、当コラムも何かスカッとした話題の提供を試みるも、出来ず仕舞い。音楽ライフのレポートも中途半端に終わり、今月のコラムは以下の記事にてご勘弁下さい。

8月29日 川崎市民交響楽団の定期演奏会にミューザ川崎シンフォニーホールへ14:00の開演で行ってきました。この楽団は、アマチュア・オーケストラですが毎回レベルの高い演奏を聞かせてくれます。当日の演奏会も指揮が三原明人で、この人は国際指揮者コンクールでの入賞歴が多いひとで、現在は教育者として東京音楽大学にて教授を務めるひとです。
そして、ピアノソリストが東誠三で、この人は83年に日本音楽コンクールにて優勝、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽学院に留学。多くの国際コンクールに入賞し、これまでヨーロッパをはじめ、国内ではN響など主要オーケストラにソリストとして招かれているピアノ奏者です。
当日の演奏曲目は、ロッシーニ/歌劇「セミラーミデ」序曲、ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番、そして後ステージが、ムソルグスキー/組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編曲版)の3曲でした。
ロッシーニ/「セミラーミデ」は、出だしホルンで始まります。このホルンと言う楽器は難しいもののようで、プロの一流楽団の奏者も音を外すことがあります。当日の演奏では、期待と言うか心配と言うか、興味を持って耳をそば立てて居ました。案の定、宜しくない結果を露呈していましたが、アマチュアオケがこの曲を選んだ勇気は、賞賛に値するし、コンサートの出だしは闊達に行きたい思いが有っての事、果敢な攻めは成功裏と言えます。
前ステージの2曲目が、ラフマニノフ/P響第2番です。この曲は映画のテーマに使われる有名曲で、クラシック音楽入門の代表曲と言って良いで曲です。この曲が完成したのが1901年と言われておりますから、ロマン派の時代作とは言えません。しかし曲は、ロマン派音楽そのものであり、人に依ってはチャイコフスキーの真似と極端を言う人もいますが、作曲年代からするとそうかも知れません。音楽を勉強していない私には如何でも良いことで、兎に角カッコ良い曲であり、青春時代に夢中になった曲を聴かせてもらいました。
後ステージが、ムソルグスキー/組曲「展覧会の絵」でした。この曲も有名曲で、イワクの多い曲です。ムソルグスキーの大の親友で画家のヴィクトル・ハルトマンが若くして動脈瘤で亡くなり、翌年400点の残された絵画の遺作展が開催され、印象に残った作品をモチーフに作曲した曲です。しかし、生前には演奏も出版もされる事は無く、遺稿の整理に当たったリムスキー=コルサコフが、改定を加えてピアノ曲として出版しますが、難しい曲で演奏されることが無かったと言われます。その後ラヴェルが、先のリムスキー=コルサコフの直筆を元にオーケストラ版に編曲し完成したもので、原曲との相違点が多く問題視されつつも名曲として残され、いわく因縁の多い曲です。しかし演奏機会の多い曲と言えましょう。色彩豊かなこの曲は、演奏の機会が多い曲であり、後ステージでの演奏曲として、コンサートを締めくくる役を果たしたと言えましょう。
相対的に今回の川響コンサートは、大成功、アマチュア・オーケストラとは言え、プロに負けない演奏力と川崎市の強い支援の下で、川崎駅前の立派なコンサートホールでのコンサート公演は、なかなか出来るものでは有りません。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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