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colums会長のコラム

会長のコラム 047

今市場では、フラットTVが爆発的に普及しつつあります、私の嗜好として液晶よりもプラズのパネルに注目しております。そのプラズマパネルですがバーチカル方向のピクセルが1080の42V型が発売されフラットTVもいよいよハイビジョンのフルスペック化と思い込み、早速購入に至ったのが一年前の事です。しかし、最近42V型で水平方向1920と言うフルスペックのプラズマTVが発売されるに至って、つくづく、技術の進歩の速さを痛感しつつ早まった購入に後悔しているのですが。

しかし、私としては嬉しいかぎりです。これで横長TVが無くなり、良い映像を理解してくれる環境が出来て、いよいよ我々の求める「本物」の時代へと進んで行くものと期待されるからです。パネル精度がここまで来ると、画質評価として次に求めるものは「奥行き感と色感覚を求める」と言う高度な感性の世界になります。

先日、スーパーハイビジョンなるものをじっくり見せて貰いましたが、画素が小さくなると奥行き感が出て来る現象には驚きました。初期の映像プロジェクターは、3管のB管式であり、やがて、液晶のプジェクターが出るに及んで価格が下がり重さが下がって使いやすいものになってきて、新し物好きの私は早速に買い求めたのを思い出します。何よりも当時の液晶プジェクターの画質の悪さ、特に奥行き感の無い映像にはガッカリで、以後プロジェクターアレルギーになってしまい、未だにプジェクターはプレゼン用のツールとしか信用出来ないでいます。以前より、私は横長TVや奥行き感の無い画像には、ことの他敏感で、その為か、未だに32型フラットB管のTVが手放せない化石人間になってしまいました。

量販店に展示されているTVは、見栄えを良くする為に店員がいろいろ操作をしているようですが、私に言わせればかえって悪くしているとしか云いようが有りませんで、その様な映像を見てフルスペックプラズマTVを評価する事は出来ませんが。しかし、画素子が小さくなると奥行き感が出る現象から考えますと、多分この映像は私にも満足できるのではないかとの期待が走ります。しかしフラットTVは1年前に買ったばかりです。

何と言っても、DVDによるハイエンドオーディオによるオペラ鑑賞が現実味を帯びてくるのですが、この42v型TVは、ハイファイオーディオ的に言うと実に具合が悪いと言う一面があります。横マルチチャンネル(例えば5.1chの方式)は、私にとって否定的でLRの2chオーディオ一辺倒です。となると、中央のプラズマパネルは音響的に回析効果と言う悪さをします。

オペラ好きの私としては、実に歯がゆい思いをしており、やはり、プロジェクターの導入かと思いつつ、メッシュ型のスクリーンにしてはどうかとか色々思いを馳せておるのですが、プロジェクターへの思いも今のところ真剣に考えられない状況です。やはり、DVDによるオペラ鑑賞の究極は大きな部屋が必要なのか、それはそれで問題が多過ぎる、一体何を云おうとしているのか。悩み多き時代です。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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