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colums会長のコラム

会長のコラム 097

1月のサマリー
新年明けましておめでとうございます。
今の時期におめでとうと言うのも時期はずれで、調子が狂うかも知れませんが、今年初めて書くコラムですし、なにしろ1月の事象を書くわけですから、その旨ご理解下さい。
昨年は、みなとみらいホールで行われる神奈川フィル以外のオーケストラコンサートとして、都響を聞いて新しい事を経験しました。そして同じ目線で読売日響はどうなのかと言う事で、1月15日に同じみなとみらいホールにて行われたコンサートに行ってみました。
演奏曲目は、その翌週の神奈川フィルの定期演奏会で予定されているモーツアルトのP協27番と言うことで、偶然にも一週間おくれで同じ曲を聴く機会に恵まれ、私の興味にマッチしました。共に第一ステージにて演奏され、演奏の違いを比較する絶好のチャンスでありました。

1月の主な項目
1.オペラ歌手 岡村喬生の主催する「みんなのオペラの会」新年会
2.横浜みなとみらいホールでの読売日響、神奈川フィルそれぞれの定期演奏会を聞いて
3.自宅のホビールームを本格試聴室に改造を計画
4.車の買い替え

1.オペラ歌手 岡村喬生の主催する「みんなのオペラの会」新年会
今年は、毎年イタリア/トーレデルラードにて行われるプッチーニフェスティバルにて、岡村喬生の指摘するオペラ「マダムバタフライ」の間違いを修正した改定版が、國際公認として公演されます。出演の歌手、衣装、舞台装置全てを日本から持ち込み岡村喬生の総決算と言うべき公演が8月にここイタリア トーレデルラードにて開催されます。当然ながら、我々応援団はツアー旅行を計画し出来るだけ多くの人を募って駆けつけるわけです。
今年の新年会は、その前哨戦の様相でありまして、主役のチョウョウさんを演じるソプラノ歌手 二宮咲子さんによる演奏などが有り盛大に行われました。流石に岡村さんがオーディションにて選んだ主役の二宮咲子さんのソプラノは素晴らしいものでありました今から8月の本番が待ち遠しく、期待出来るものであります。
私が今、一番に願っていることは、予算の満額の寄付金が集まることであります。

2.横浜みなとみらいホールでの読売日響、神奈川フィルそれぞれの定期演奏会を聞いて
この二つのオーケストラの演奏会が、同じホールにて一週間遅れで開催され、行ってきました。たまたま、両コンサートの第一ステージがモーツアルト/P協27番でした。
読売日響の指揮者は、カルロス・カルマー、ピアノがスティーヴン・オズボーン。そして1/22の神奈川フィルの指揮者は、金聖響、ピアノが菊池洋子でした。
この二つのオーケストラの比較に注力したわけですが、オーケストラの所属する団体の性格とオーケストラを支える体制に大きな差があります。何と言っても、日本で最も財政の安定した3大オーケストラの一つである読響に対して、神奈川フィルは神奈川県がサポートしているとは言え赤字借金を抱えた団体でありますから、比較するのが無理と言うものであります。しかし、地元のオーケストラがどのようなレベルに有るのか、同じホールでの演奏を比較してみたいのが人情と言うものであります。
両公演ともに指揮者、ソリストは世界レベルに達した人達であります。性格の違いとそれに伴うオーケストラとのアンサンブルの違いなどに付いて、その優劣を付けることは私の鑑賞力が及びません。しかし、オーケストラに付いて言うなれば、明らかにその差は歴然とするものを感じてしまいます。やはり、読響は世界の一流オーケストラの匂いと言うか雰囲気を漂わせています。N響、都響がいまだ果たせない世界ブランドとして羽ばたく姿を期待し、これから益々応援したいものです。

3.自宅のホビールームを本格試聴室に改造を計画
私のホビールームは、当社の商品開発に必要な要素技術を研究する為の私専用の部屋でして、広さが10畳ほどあります。昨年、この部屋に床暖房を設置したのですが、床のリジットさが甘くなって、低音域に悪響を及ぼすようになり困っていたところ、石井紳一郎さんが本格的な試聴室に改造した方が良いとのアドバイスされるので家の改築を始めました。
工事の内容は、部屋の床をコンクリートの下地まで直接下げ、天井を2Fの床下迄上げ、部屋の天井高を3.2mまで高くする事にあります。
この部屋は、過去20年間にわたり当社の商品の基本ポリシーを生み出した部屋で、色々なテーマが終了したのかどうかのケジメが付かないままに、次のテーマに取り掛かると言う事の繰り返しでしたから、その散らかりようは尋常では有りません。散らかりようと言うと不要品の山の様に連想されてしまいますが、ひとつひとつが継続検討の部品であり、途上の機器ですから整理すると言っても簡単には行きません。ホビー感覚でやっていた事ですから、系統立てて資料を整理する事などやっていないわけで、それが20年続いた部屋ですからその雑然状態は尋常で無いことはお分かり頂けるとおもいます。
昨年の暮れから正月の休日は全てこの作業に費やし、工事に入る寸前まで整理作業にかかり、職人さんや会社の若手に手伝って貰ってやつと工事にかかれる状態になりました。なにしろ、会社のCEOとしての仕事に加え、コンサートのスケジュールをこなさなければならず、夕刻より出掛ける事が多くなるわけです。だから、職人さんが仕事の効率が悪いと言って、少しでも留守になることがあるとその日は終日休ませてくれと言います。おかげで、完成は予定より益々遅くなり、何よりも家に帰っても落ち着かないのが、歳相応に辛さが身にしみます。
仕事中心に今の住まいが有ったわけで、そろそろ歳に合った生活の為に引越しを考えたこともありましたが、引越しが辛くて実行出来ませんでした。その結果が今回のリフォームなのですが、やはり人生の計画は資金計画と体力気力の維持出来る時との兼ね合いが問題である事に今頃気が付いたと言うことです。
このコラムに、WE-22Aのホーンを中心にしたチャンネルアンプシステムの製作記事を書き始めましたが、そんな訳で結末は未だ先の事になってしまい、読者の方々に期待させただけに終わっていますが、後日に期待ということでお許し下さい。

4.車の買い替え
以前にもご紹介しましたが、私の常用している車はレクサスのLS-600hです。松本、名古屋、仙台あたりまでは迷う事なくこの車を常用しています。冬の雪道でも殆ど迷う事なく常用しており、私にとっては満足したツールでありますが、車体の大きさには小回りの利かない木偶となり往生する事が多いのです。
今までは、仕事中心に車を選んで来ましたが、最近オーディオ関係のお客様とお付き合いするようになって、従来の仕事社会とは異なる感覚の人達と接する事で、小型の馬力のある車の魅力に駆られる機会に接し、小回りの利く車を選んでみました。
生まれて初めて、スポーツカーではありませんがそれに近い性能のものを選んで購入しました。ビジネスでお客様を訪問するのは流石に躊躇しますが、最近では、その手の仕事は各マネージャーに任せていますので少なくなっているとはいえ、それでも、古い人種と言われそうですが気になります。
さて、乗ってみるとこれが実に機能的で具合が良い。レクサスのように運転していても乗せられているという感覚ではなく、自分の意思で操作していると言う気になる。外の「気」、路面の状況や周囲の接近感などが直に感じられ危険や安全を肌で感じるようになります。その分疲れるのかもしれませんが、安全運転に繋がるような気がし、機械を操っている感じになって楽しさを感じて今のところ満足であります。
因みに、購入した車はアウディの「S5」です、V8 4.2Lの強力なる動力性能を備えています。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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