会長のコラム 266
’24.11月のコラムです。
今年度の新商品優秀賞は、ステレオサウンド誌が、当社SA-1500 の商品を早々にグランプリに決定してくれました。
ここ数ケ月にわたり、SA-1500の受賞に向けたエントリーに関して本コラムに書き続け、お目通し頂いている方々には、もう飽きたと言われそうで、心配しつつ書き続けました。我々の商品開発の主旨が、従来レベルを俊逸し、ご理解頂くのに難儀した事にあり、ここにステレオサウンド誌がいち早く、受賞のご決定をして頂き、我々関係者は安堵したところです。
本商品は、海外市場にて一早く高評価を獲得し、商品の出荷もそこに先行したことから、国内の市場への出荷が遅れて、商品の評価も遅れましたが、此処にきて国内の出荷も潤沢になり、皆様には、是非ご試聴にお運び頂きたく願って居ります。
本商品の概要を述べさせて頂きますと、L,Rチャンネル同一筐体の300Bシングル・プリ/メイン・アンプ一体型の極めてシンプルかつ汎用的商品でありますが、その再生音は圧倒的高音質を保持する事に大きな特徴があります。更に、別売りのパッシブATT(CM-1500)と組み合わせることで、別次元の高音質をご堪能でき、「エッ! この形で、この価格?でこの音!」、この次元の違いのご体験を是非とも試みて頂きたく、我々一同期待して居ります。先ずは、ご一聴のこと、宜しくであります。
今月の音楽ライフ
11月16日(土) 14時開演で、みなとみらいホールへ神奈川フィル定期演奏会に行って来ました。演奏曲目が、ヴェルディ/レクイエムで、この曲の演奏時間が1時間30分、その間休憩無し、いや! この長時間の座りっぱなしで、腰の痛い事に参りました。
この曲の生演奏を通しで聴くのは初めてで、期待に満ちて聞き込んだのは良かったのですが、とにかく休憩が欲しかった。それにしても凄い曲の凄い演奏で、緊張のし通し、そしてソプラノ、メゾ、テノール、バスの4人のソロ歌手を含めて全て日本人歌手で、バス歌手の平野和以外は全て東京芸大卒、その平野和はウイーン国立音楽大学を主席卒と言うべテラン揃い、神奈川フィルの企画に気合を感じる素晴らしいコンサートでした。しかし、1時間30分休憩無し、腰の痛さに参った。
11月28日(木) 14時開演で、新国立劇場に、ロッシーニ最後のオペラ作品/ウイリアム・テルに行ってきました。
オペラ主題の時代、ウイリアム・テルの住むスイスは、ハプスブルグ家の統治下にあり、圧政に虐げられていました。その時代のスイスに於ける物語で、多くの方がご存じの弓の名人ウイリアム・テルが息子の頭に乗せたリンゴを射る、あのストーリーをオペラ化した作品です。
ロッシーニの最後の作品とあって、優れた作品に仕上がって居り、オペラ史上極めて貴重な作品で有ります。そのオペラを新国立劇場が国産化したところに、この公演の臍があると思うのです。
当日は、当社の広報をお願いしている西松氏と同行し、意義あるオペラを共に観劇し、この感激を共有しつつ、オーディオの音創りに共通のスタンスを持つことに役だてる事を確認しました。
西松氏は、先立たれた奥様が東京芸大の声楽科を出られた歌手であり、ご本人も私以上の好き者で、知識の豊富な人材です。私には欠かせないコンビの相手でも有ります。
しかも、出身校(東京電機大学)の後輩と言う事も有って、抜群のコンビなのです。
以上、西松氏の誌上紹介遅れましたが、宜しくお見知り置き下さい。