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colums会長のコラム

会長のコラム 154

コラム153は、暑さを言い訳に中途半端に終わってしまいました。加えて、プロらしくない言い訳で恐縮ですが、ウインドウズXPから「7」に変えて以来、写真の処理が出来なくなってしまい、イギリス旅行記も遅れた上に、結局、写真省略と言う最悪の結果で「アップ」してしまいました。その分、本154号にて挽回させて頂きます。しかし、このウインドウズ7は始末が悪いです。私の使用する範囲であればXPで何の不自由も無いのに、この上「10」と言うバージョンを案内するのですから、ご勘弁願いたいです。
8月のコンサートスケジュールは、私が定期的に行っている催しは全て休みで、一つだけ、PMFのコンサートに行って来ました。
このPMF(Pacific Music Festival)コンサートに付いて、一寸説明しますと、
PMFは、レナード・バーンスタインによって1990年に札幌に創設された国際教育音楽祭で、これまで四半世紀にわたり、世界中に延べ3000人もの優秀な音楽家を輩出してきた実績をもちます。夏の1ケ月間、世界各地から才能を持つアカデミー生たちを募り、今年は78人のアカデミー生から構成される「PMFオーケストラ」としてコンサートが行われます。ここでは、教授陣から高い技術と豊富な経験を受け継ぎ、音楽を通じて国際交流を深めるもので、札幌をはじめとして各地で開催される演奏会で広く披露され、毎年多くの聴衆を魅了していると言われています。
芸術監督が、ワレリー・ゲルギエフで、彼の指揮による横浜公演に8/3月曜19:00開演で、横浜みなとみらいホールへ行ってきました。
演奏曲目ですが、事前に知らされていたものは、ベートーベンのP協5番とショスタコーヴィチ交響曲10番でしたが、会場にて演奏曲目の変更を知らされ、ベートーベンのP協からロッシーニ/ウィリアム・テル序曲とラフマニノフ/P協2番に変りました。
私、このチケットはスポンサー企業から頂いたもので、PMFオーケストラに付いては、当日会場にて配布されるプログラムを見て知りました。それまでは、ゲルギエフが振るのだから悪いはずが無いと言う程度の認識で会場に行ったのです。このオーケストラは、寄せ集めの練習生集団と言うと失礼ですが、その志なり目的は崇高であっても要は寄せ集めです。事情はともあれ、いきなり曲目の変更ですから、不信に思うのは当然です。そして、演奏ですが、初めのステージで演奏されたロッシーニとラフマニノフは、練習不足の痕は拭えませんでした。ピアノ独奏が、ドミトリー・マスレエフ、この人は2015年7月のチャイコフスキー国際コンクールで優勝を果たした人で、既にヨーロッパを中心に活躍し評価されている人で、優れた技術の持ち主である事が伺えます。後半ステージで演奏されたショスタコーヴィチは、流石にゲルギエフらしさを感じるもので、寄せ集め的な要素は感じられるものの、それなりの価値は有りました。貰ったチケットですから、文句は言えませんが、安いとは言えないチケット料金です。音楽監督のゲルギエフが振ると言う事で充分な集客効果でありましょうし、加えて、錚々たるスポンサー企業群、創設者のバーンスタイン、何をとっても文句が言えないブランド力であります。
これらの方々が、音楽を通じて国際交流、相互理解を深めると言う目的で行われるフェスティバルですから、それなりのものなのでしょう。普通にあるコンサートと考えると割り切れない何かを感じてしまいます。

前「コラム153」の英国旅行の写真を遅ればせながら、披露させて頂きます。

リバプールのビートルズ博物館 好みのパンを選ぶ見せ場、見掛けは良い
しかしドイツやフランスの様な味は望めない
イギリスの三ツ星レストランです。
アバーコンウィ家の庭園 1 アバーコンウィ家の庭園 2
流石イギリス庭園の代表格と言われる庭園です
ポントカサステ水路橋
前方が進行方向、その左の通路が
弾き馬の通路、今は観光道路
この船スリル満点です
年1回の水路のメンテナンス
その為に、水を抜くとのこと
コールブルックデールの鉄の橋
今では何と言う事もないが1779年に
400トンの鉄を使ったのは驚異
1986年に世界遺産登録された
ストラッドフォード・アポン・エイボン
シェイクスピアの妻の生家
オックスフォードの町中を流れるチャーウェル川
ここで、パントと呼ばれる小舟で30分程遊覧体験、流石世界のオックスフォード
学生街も次元の違いに驚く
コッツウォルズめぐり コッツウォルズの邸宅
コッツウォルズめぐり ロンドン:ブラウンズ・ホテル
豪華なアフターヌーン・ティー

8月24日月曜と25日は、懸案であった佐久地区の知人を訪ねました。一人は、元一部上場会社の技術開発担当役員をされていた方で、現役時代は仕事で共に忙しくさせて頂いた方です。私と同じ、アルゼンチン・タンゴの古典を聴く趣味を持ち、最近はお互いに忙しさも有ってご無沙汰ぎみでした。もうお1人は、DEQXの販売を手掛けておられ、当社の代理店としてお手伝い願っているクリズラボの栗原様です。
八ヶ岳高原ロッジはお馴染みの音楽堂ですが、ここに宿泊するとスタンプラリーと言うのが有って、年4回のシーズンに1回づつ、年4回行くと1泊頂けるというのがあり、今のシーズンはコンサートが無いので、スタンプを貰う為に宿泊だけとなります。だから、お二人にお会いする機会に、ここ八ヶ岳高原ロッジに出向き宿泊して来ました。コンサート抜きの宿泊もなかなか良いもので、良い空気と涼しい風、何時も音楽と抱き合わせばかり考えたスケジュールですが、私も歳ですからゆっくり残り人生を楽しむことにしています。
久しぶりにクリズラボの装置を聞きましたが、私同様に氏も常に音質の向上を考えておられ、以前の3チャンネルのシステムが2チャンネルになっていました。「うん!」やはり、デジタル・チャンデバのベテランも私と同じ心境になりつつあるのかも知れないと思いつつ、氏も多くを語らない。私とて同様でありました。しかし、デジタル技術を奨めずして、オーディオの将来は無いと言う氏の考えに異議を唱える気は毛頭有りません。私もその通りと考えます。要は、音楽を聴く道具として優れた道具建てが出来れば、手段であるデジタルで有ろうがアナログであろうが関係ない事です。今は、その過程であり、どちらが如何と言う結論を論じる時では有りません。方向性だけは誤らずにコラボを組んで進めます。
8月28日からは、長野県松本市で行われる旧サイトウ・キネン・フェステイバルに行き、松本に3連泊の予定です。今年から名前が変わりますが、その初回から小澤征爾が指揮台に立てず、代役を立てると言うことで、一部チケット代金の返金などもあるようです。私は、松本の代理店さんとのミーティングや、旧知の知人達と会う楽しみが待っています。
そのレポートは、来月になってしまいますが悪しからず、またのご愛読をお願い致します。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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