Phasemation フェーズメーション

colums会長のコラム

会長のコラム 262

R6年6月のコラムです

R6年7月のコラムです。

ハイエンド・オーディオ機器でのパワーアンプは、音質向上を狙って、L.R チャンネルを別々の筐体に分け、2筐体化して構築するのが一般的です。従って、材料費、加工費等が加算され、商品原価が高額になり、加えて設置場所などにも支障を来たす事になります。
この点を鑑みて、ハイエンド機器製作で積み上げたノウハウを動員し、L.Rチャンネルを一筐体に収める事に依る音質への影響を改善し、更に音質を高める方策を開発して商品化したのがSA-1500です。
現在商品開発の段階で市場への新商品発表に至って居りませんが、今般その目途が立ち、
このコラムに取り上げました。本商品は、ステレオ・パワーアンプのカテゴリーに一石を投じる価値ある結果が得られ、業界の注目商品に昇華したと考えられるレベルに到達しました。しかし、プリメイン・アンプという事は、入力端からVRを経由してパワー部へ信号が流れるので、VRによる音質劣化が伴います。この点は如何とも為しがたく、入力信号切換SWでVRスルーモードを選ぶ機能を設けてあります。
VRスルーモードでは、パッシブATTを経由した信号の入力をお勧めするのですが、本器のVR経由による音質も従来器を俊逸した高音質が得られています。
現時点では、商品に仕上げるべく生産技術の段階に至っており、従来の常識を大きく上回るステレオ・プリメイン・アンプに仕上がる事、間違いありません。今般、インターナショナル・オーディオ・ショーに出展予定です。是非、お耳に取ってお試し下さい。今後の商品出荷にもご注目下さること、お願いする次第です。

今月の音楽ライフ
新国立劇場の7月オペラ公演は、今シーズン最後の公演となります。次回公演は、次シーズン(’24~’25年)公演で、今年10月からになります。このシーズン最後の公演「プッチーニ/トスカ」に7月11日 木曜13時開演のマチネ公演に行って来ました。
このオペラは、ベルカント・オペラの代表格です。私が、社会人になって間もなくの事、ミラノ・スカラ座が、日・伊親善公演として、NHK の招きで来日したときのこと、N協の演奏による「オペラ・トスカ」が公演され、これが私の初めてのオペラ鑑賞でした、強烈な印象が後々まで残り、生涯のオペラ・ファンの誕生となるのです。
今回の新国立劇場に於ける公演に付いて言えば、主役3人の内、悪役のスカルピア役が突然に 青山 貴に代わっており、この人の歌唱に付いての瑕疵は感じないものの、悪役にはちょっとパンチが足りない感じでした。何分、私の持っているソフトが、レオ・ヌッチの出演のもので、比較の対象には少し気の毒ですが、薬味不足を感じる公演でした。
とは言え、今シーズン最後の公演としての〆に最適な企画、それが「トスカ」とは、何とも粋な企画、印象に残る公演に大満足でした。

神奈川フィル定期演奏会に7月20日14時開演で、みなとみらいホールに行ってきました。当社のオーディオ開発担当役員の井上を伴っての鑑賞、彼も大変な音楽マニアで仕事熱心ですが、私が歳のせいでコンサートはマチネと決めているので、担当役員の同行はチャンスに恵まれない状況でしたが、土曜日の公演でチャンスを作る事ができました。
さて、公演についてです。
指揮が、井上道義でした。私如き者が、説明するべくも無く日本を代表する名指揮者です。今年12月30日で指揮者を引退するとのこと、神奈川フィルとの共演もこの日が最後になるとの事でした。
当日の演奏曲目が、前ステージがシャブリエ/狂詩曲「スペイン」とドビュッシー/夜想曲。
後ステージが、伊福部 昭/ピアノとオーケストラのためのリトミカオスティナータと同じ伊福部の日本狂詩曲の2曲でした。
ピアノ独奏が、松田華音で6歳からモスクワで学んだ人とのこと、井上道義とは相通じるものがあるようで、聞いていてもスムースな流れを感じ、癒される演奏に堪能でした。
そして、2曲目が日本狂詩曲です。私、生演奏は初めて聞く曲で、これ程までにオーケストラを駆使する曲に唖然とし、気の抜けない緊張し続きの鑑賞は、滅多に経験出来ない事で、やはり定期演奏会ならではの体験と思いました。
神奈フィルのメンバーさんご苦労様でした。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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