Phasemation フェーズメーション

colums会長のコラム

会長のコラム 234

2022年2月 のコラムです。発売準備中のチャンネルデバイダに付いて、前月コラム233に概要を述べさせて頂きました。我々の目指す「再生音は、斯くあるべき」と究極に迫る音、それをチャンネル・アンプ・システムに求めることをお話しました。
位相リニア―化の手法として、縦方向位相(片チャンネルのLo MLo MHi Hi の4ch を受け持つユニット間の位相差 )の位相直線化を求める手法として、パッシブ・フィルターの使用を以て解決しました事を前号にて述べさせて頂きました。
この号では、横方向位相の直線性化に付いてお話します。
ユニットの横方向位相は、スピーカー・ユニットの設置方法によりユニットの振動板位置を揃える事で解決します。写真の様な専用ラックを用意し、位置と角度が調整の出来る機構を備え、計測しつつ容易に確実に固定します。
これにより、兎角チャンネル方式は音場定位が出ないと言われていますが、既成スピーカーシステムに見劣りしない音場定位と自分好みの優れた「俺の音」を以って、スピーカーとして完成します。熱心なアマチュア・マニアの貴方に必ず満足のゆく装置として提供出来ると確信しています。

今月の音楽ライフです。
今月は、なんと新国立劇場のオペラ公演が2演目、そして神奈川フィル定期演奏会が2公演開催されました。これ一体、何が如何してなのか、中止や延期が続き主催側も痺れたのか。
両主催者共に、この3月で今シーズンは終わり、四月から新シーズンです。特に神奈川フィルは、音楽監督の交代が有り、しかも3月は50周年記念公演のケジメでも有ります。一方、私の私事として確定申告の厄介事もあって、死ぬ思いが続いている最中ですが、意を決して行って来ました。やはりオペラ生演奏は癒されます。主催者に感謝有るのみです。

2月2日 新国立劇場14時開演でワグナー/オペラ「さまよえるオランダ人」と、
1週間遅れで2月9日 ドニゼッティ/オペラ「愛の妙薬」と続く観劇でした。
最近では家内の体調が思わしく無く、会社の社員を誘うのですが、私の持つチケットはマチネ公演ですから、誘われた社員は有給休暇を取って行く事になり、有難くも有り、迷惑でも有るという何とも複雑な心境のようで、考えてしまいます。それにしても、オペラ鑑賞は、夜公演にて男女共に正装して行くのがマナーであり、そのユトリを持つ楽しみもあるのですから、私の環境は難しいです。
さて、オペラ/ワグナー「さまよえるオランダ人」です。
オーケストラが東京交響楽団、指揮がガエタノ・デスピノーサ、新国立劇場初登場ですが
日本ではN響と度々公演して居り、ヨーロッパでの活躍が多い人です。歌手陣は全て日本人です、コロナ禍で仕方無いでしょうが、何故か歌手の方々の当劇場での出来栄えは素晴らしく、改めてレベルの高さを感じてしまうのです。そして久しぶりのワグナー・オペラを堪能し、意義ある観劇で元気を貰いました。
2月9日 新国立劇場14時開演でドニゼッティ/オペラ「愛の妙薬」に行ってきました。
オーケストラと指揮者は前週の公演と同じでした。過去には経験しなかった事ですが、これもコロナの影響からくるもので、劇場関係者のやり繰りの苦労と言う事でしょう。
出演者は全て日本人で、前週の公演同様に日本人歌手で固められ、新国立劇場初出演でも、私が初めて知る歌手の方も居られ、海外で活躍して居られ日本では知られていない方、教育者として活動している方など、知る由も無い方々の桁違いにレベルの高い歌唱を聴くに及んで、コロナ禍のお陰? 複雑な心境であります。
今月の神奈川フィル公演レポートは、都合で省略させて頂きます。申し訳有りません。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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