Phasemation フェーズメーション

colums会長のコラム

会長のコラム 261

R6年6月のコラムです

来月7月26日(金)から3日間、東京国際フォーラムに於いて「2024 東京インターナショナルオーディオショウ」が開催されます。我々オーディオメーカーにとって、年一度の最大の行事であり、オーディオ・ファンの方々に最新情報をご提供する絶好の機会であります。
このショーに合わせて、雑誌社の「ステレオサウンド社」がインターネット上にて、映像によるショーの紹介プログラムを企画、その司会を務められるシンガーソングライターの ウィリアムス浩子さんを伴って、当社に収録に来社されました。
当日は、大掛かりな撮影機材を伴った映像技術者の前準備、事後の後片付けなど大掛かりな作業が有り、出演する我々と司会のウィリアムス浩子さんとは、その間打ち合わせと貴重な雑談の時間が持て、思いも寄らない楽しい会話が出来ました。
司会のウィリアムス浩子さんは、シンガーソングライターで、その世界では名の売れた歌手であります。プロともなるとエンターテイナーの資質とは別に音楽の知識は、深くて広く、半端ではありません。音楽に向き合うスタンスは、想像以上の深さ、知識、感性、それはもう我々アマチュアのレベルではありません。
私の音楽趣味は、オペラ、クラシック音楽全般が主ですが、ポピュラー分野では、デキシィに始まりスイングにビーバップ、モダン・ジャズ迄、中でもMJQ(これスイングの類かも)の来日時は、若さの至りで追っかけをやりました、まあその程度のレベルです。
その私が、彼女にフランク・シナトラの讃美歌など話題にしてみると、丁寧に解説付きで応えてくれるのですね、広い範囲に憧憬を持ちつつも、ご自分の音楽への感性を確り持って居られるのです。
流石に私、感銘しつつ「プロ」は違う、「見かけや聞きカジリ」で判断してはイケないと反省しきりでした。当社の試聴室でいろいろなジャンルの音楽の試聴をリクエストされた事を、改めて納得した訳です。
と言う事で、インターナショナルオーディオショウのステレオサウンド社の制作による紹介映像は、間もなく配信されると思います。是非ともご高覧頂きたく、事前のご紹介を方々お願いする次第です。(私の出演も中々ですよ!)

今月の音楽ライフ
6月4日火曜 14時開演で新国立劇場に歌劇モーツァルト/コジ・ファン・トゥッテに当社開発部長の斉藤を伴って行ってきました。
このオペラのストーリーは「惚れた、腫れた」の男女関係が主題ですが、モーツァルトにかかるとそれが下品な内容で無くなるのです。考えてみるとモーツァルトのオペラは、男女がらみのストーリーが多いですが、後味の悪さは一切無く、清々しさが残る、その音楽力は別格と何時も思うのです。劇中のアリアも素晴らしい。毎度のことながら、若さあふれるキャスト選びも素晴らしい、流石、新国立劇場ならではの企画と公演に感謝で有ります。
当日のキャストは6人ですべて。日本人は、ソプラノの九嶋香奈枝、バリトンの大西宇宙の2人、このお二人とも日本の音大卒後、海外の音大で研鑽を積んだ方々、外国人に劣らぬ実力を発揮、新国立劇場の人選に間違いは無い、オペラ好きの私は、最適なキャストと診ました。

当日の指揮: 飯森範親
オーケストラ: 東京フィルハーモニー交響楽団
コンマス: 三浦章宏

6月22日土曜14時開演で横浜みなとみらいホールに、神奈川フィル定期演奏会へ行ってきました。
当日の演奏曲目が、ベートーベン/エグモント序曲、交響曲第4番、第7番の3曲、ベートーベン尽くしの結構なプログラムでした。
この3曲は、クラシック・ファンが、入門時に必ず通過する曲でありまして、私もご多分に漏れず。そんな訳で、生演奏を聴くのは何年振りか、遥か記憶の外でありました。
交響曲の演奏には、大掛かりなオーケストラを要し、この贅沢な生演奏を若い時代に聞く機会は稀であり、その時代を経過した今の私、改めて生演奏に接してみると、その感動は、思っていた以上に別の世界で、すっかり興奮して仕舞いました。
レコード演奏は度々聞く機会に会いますが、当日の神奈川フィルと小泉和裕の指揮は、凄く、呼吸する暇が無い程に興奮して仕舞う、これ程に膾炙された曲に興奮させられると言う事は、クラシック音楽への解釈も時代と共に変化するのか、指揮者と演奏者のコンビで変化するのか、その両方と思うが、兎に角、終演と共にドッと力の抜けを感じ、興奮による疲れを感じるのも、これ久し振りの体験でした。改めて生演奏の「力」を感じました。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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