Phasemation フェーズメーション

colums会長のコラム

会長のコラム 184

 新年明けましておめでとうございます。
年末年始を纏めて「コラム184」としてアップします。今年も拙いコラムですが書き続けますので、今後ともご高覧を頂けますよう、宜しくお願い致します。
 今年も年末年始を都心ホテル(新宿京王プラザ)で過ごしました。ホテルの正月プランは帝国ホテルを始め都心の一流ホテルの定番プランです。京王プラザホテルは、新国立劇場の観劇の際に利用する私流の定宿です。
帝国ホテルやニューオータニは、お子様向けのイベントが有って、金持ち爺さんが孫を連れてくる客が多く、私の様な非日常を求めに来る者には極めて迷惑です。しかも、子供の将来のためになるのか、を思うと気分が悪くなるのです。私の身勝手な要望かも知れません。子供をターゲットにするホテルには行かないことにしています。
今年も当ホテルの正月プランは12/31日から始まるのですが、前日の30日を前泊サービスすると言うので泊まることにしました。12/30日は、宿泊だけの提供で他のサービスは有りません。師走の世相ウォッチに良いチャンスと思い外に出てみました。新宿の町は、デパートをはじめ全てのお店が通常営業で、普段は中々経験出来ない世相を体験しました。デパートでの買い物、ヨドバシカメラのウインドショップでは、メディアで知ったマイクロソフトブランドのPCも手に取ってみました。化石人間に成りかけた私には、多くの刺激を受け元気を貰ったようで有意義でした。

 さて31日からのホテルライフについてです。31日の年越しカウントダウンショーは、「和ゴスネイション」と言うゴスペルグループのショウで、ゴスペルのカウントダウンと言うのも気が利いて良さそう、と思って期待していました。ところがですよ! 折角のゴスペルグループの選曲たるや、日本の懐かしの歌をゴスペルに編曲、これはいけませんでした。このグループは、本格的なゴスペル演奏が出来るグループで、歌も上手い、英語の発音も良いのですが選曲が良く無い。ゴスペルと日本の懐メロとは別物ですよ。この編曲は無理と言うもの、観客の大半が、シニア―と言うことも有りましょう、サービスの積りかも知れませんが、これは頂けませんでした。
観客の「シラケ」を感じてか、益々PAのボリュウムアップ。 これには、ゴスペルに理解のある私も閉口で流石に気分が悪くなってきました。本格的なゴスペルと自然な音響で聴きたかったと言うのが本音であり、聴衆の方々も疲れた様子でした。
この企画も良くないが、それ以上にPA が良くないことです。プレーヤーの方々もPA 無しの演奏を研究してみては如何かと思いますよ、翌日この同じ場所でクラシックの演奏が催される事を考えると余計に思いが募ります。
電子楽器を使うからPA ? 理由になりませんね、ひょっとして、実力無いのかも知れませんね。ジャズのライブハウスも同じ傾向ですから、当夜のゴスペルだけ悪いわけではなく、PAの使用方を研究して貰いたいケースが多々あると言うことです。

続けて、翌日の新年元旦のショーに付いてです。N響団友オーケストラのコンサートが、
昨夜のゴスペルと同じ会場で行われました。この会場は、天井が高く座席は500席程度で決して大きくは有りません。大きなホテルで良く見るイベント会場ですが、このホールは見かけ以上に極めて音の響きが良いのに、昨夜のゴスペル、あの強烈なPA は何だったのか観客のシラケを補うつもりか、不思議でなりません。
 N響団友オーケストラと言うのは、定年を迎えた元N響奏者とN響メンバーのお弟子さん達で構成されたオーケストラとのことです。プロオケなのかどうか分りませんが、N響程に上手くありません。第一バイオリンが4名、第二が4名、ビオラ3名、チェロ3名、コントラバス1名、フルート、クラリネット、ホルン、など管楽器が各1器づつ、更に打楽器の大太鼓、シンバル、ティンパニー、パーカッション、ピアノとフルオーケストラの楽器構成であり、弦楽器パートの小人数に対し、音量のバランスが問題となりましょう、それを演奏技術でカバーしている辺りは、やはりプロ奏者達のようです。そして、指揮が家田厚志さんでした。
 演奏曲目は、モーツアルトのナハトムジークなどのアンコールバージョンとウイーンフィルのニューイヤーコンサートにちなんだ曲で、素晴らしいコンサートでした。何と言っても生のオーケストラの音を初めて聴く人もいると思える場内で、これから生のクラシックを聴こうと言うファンが生まれそうな雰囲気が創生され、それには、絶大なる拍手を送りたくなりました。
前夜のゴスペルコンサートとは大違い、音響効果の良さも有って、大太鼓の響きが他の楽器の奏でるハーモニーと良くマッチし、オーディオ機器で聴く音楽とは別世界であること、初めて生オケを聴く経験をされた人達の溜息が手にとる様に感じとれました。
拍手の止まない興奮した観客に応えて、アンコールにラデツキー行進曲。これまた大興奮の拍手であり、私はと言うと、故池田圭先生のオーディオルームで聞いた、あの低音を生音で聴き、私の装置を何とかしなくては、と刺激されるオーディオ体験ものでした。

毎年、ホテルで過ごす年末年始を体験してみて、ホテル内の有名レストランが一度にこれだけ大勢の客を処理する事に、自覚は無いものの、何か不信感を抱いていました。
それで、今年は全てバイキングにしてみました。これが正解であったかどうか、正月企画は安くありませんからホテル側も手の内を簡単に見せまいと策しています。もう少し経験を積みませんと結論付出来ませんが、費用対効果はまあまあと言うところ、大人をターゲットにしたホテルの企画には賛同ものでありました。
今年の年末年始の過ごし方、その反省点として、「私の余命も先が無いのだから、もう少し贅沢しても良いか」と思う気持ちが芽生えたこと、これには警戒しなければなりません、と自身に言い聞かせています。

1月のコラムは、185として例月通り、月末にアップしますのでご期待下さい。私の「クサイ・コラム」を今年も宜しくお願い致します。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

コラムアーカイブ