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colums会長のコラム

会長のコラム 057

私の場合、コンサートスケジュールが土曜、日曜、祭日のマチネと金曜の夜に集中するので毎週末と日曜は忙しい思いをしています。
特に選んでそうしている訳では無く、多くのコンサートが集客を目的にその様に設定しているからです。しかし、不思議なことにリタイヤした仲間の集まりも土、日に集中するのですね。これは別の理由が考えられますが、リタイヤ世代は、現役に配慮して混雑を分散する努力をすべきと常々言っているのですが。

3月も神奈川フィルのシュナイト音楽堂シリーズに始まり、神奈川フィル定期演奏会、新国立劇場のオペラ「アイーダ」、ヒラリーハーンBBCオーケストラのコンサート、高輪オペラの会、神奈川県民ホールでの神奈川フィル オペラ「バラの騎士」、そして八ヶ岳高原音楽堂の森麻季コンサートと全て土日で、特に3/22の高輪オペラの会と3/23のオペラ「バラの騎士」は連荘になってしまい、この過密スケジュールで集中度の高い鑑賞力が発揮出来るのか、自分でも反省しきりで、これからはガツガツしないで余裕のあるスケジュールを考え、ゴルフにも時間を配分しようと思っています。

神奈川フィルのシュナイト音楽堂シリーズは、今年度「フィルハーモニーの原点」と題し、3月の公演が最後です。このシリーズは、毎回神奈川フィルの精鋭を配した小編成のオーケストラによるシュナイトさんの力演で、今回はハイドン/交響曲82番とベートーベン/交響曲6番田園でした。比較的ポピュラーな選曲で田園の生演奏は本当に久しぶりでしたが、何か時代の進歩なのか昔のイメージと違う新しさを感じ、改めて「田園」を再認識しました。

さて新国立劇場のオペラ「アイーダ」は大変素晴らしいものでした。これだけ素晴らしい舞台が日本の劇場主催で公演される事は有り難いことです。多分このチケット代金では公演費用を割り込んでいると思います。舞台には生きた馬が出演し、何よりも歌手陣が素晴らしい、東京交響楽団も中々の出来栄えで、何かワクワクするものを感じつつ、終演後は音楽好きのマスターが経営するレストランに寄ってひとしきり自慢話に花が咲きました。もっと大勢の人が観劇に訪れるべきです。何しろ税金を使っての公演です。

BBCオーケストラをバックにお馴染みヒラリーハーンのシベリウスバイオリンコンサートの「みなとみらいホール」にての公演です。何時もの神奈川フィルの観客とは違うテンションの高い雰囲気に緊張しつつ、「あのレコードのハーン」なのだと思うと馴染みのホールの様子が一変するから不思議です。バックのオケはCDと違いましたが、何しろBBCフィルですから不足が有ろう筈は有りません。松本から一人乗りヘリコプターの開発者の柳沢さんも駆けつけ、アフターコンサートの楽しい会話が何時までも尾を引いています。

「高輪オペラの会」は年に4回公演されます。今回はビゼーのオペラ「カルメン」です。このオペラ大変人気が高いオペラですが何故か私はあまり好きでは有りません。良く知られたメロディーが多く馴染みやすいのでファンが大勢おられます。しかし、オペラとして通して観ると、暗い場面が多く、明るく楽しい場面が全くと言っていいくらいに無いのです。
今回の公演の見所は、日本のカルメン歌いとして評価の高い伊原直子さんの出演です、芸大の先生もされおり、今日の日本のメゾソプラノの第一人者の出演ですからオペラマニアとしては、それが「カルメン」であろうと行かない訳には行きません。

今月の神奈川フィル定期演奏会は今シーズン最後の公演となります。演目はブルックナーの「ミサ曲第3番へ短調」で、私は初めて聴く曲です。ブルックナーと言えば交響曲がすぐに思い浮かぶ訳ですが、彼が敬虔なキリスト教徒であった事と父親が教師で教会のオルガン奏者であった事などを考えるとミサ曲の作曲と言うのも極自然な事と思います。ブルックナーの交響曲を想像しているとこのミサ曲は変わっています。何しろすぐに馴染める解り易い曲で、ブルックナーの作曲と言う事に違和感を感じる程です。この選曲は、やはり音楽監督で指揮者のマルティン=シュナイトさんの影響なのでしょう有り難い経験をさせてもらいました。

次に神奈川フィルと二期会によるオペラ「バラの騎士」です。この公演は私にとって実験的な要素で期待はしていませんでした。神奈川フィルが演奏するので興味が有ったからです。先ず、神奈川フィルの演奏ですが期待通り良くやったと思います。オペラ舞台のほうですが、永いこと日本人主体のオペラには良くない先入観が有って殆ど行ってなかったのですが、今回は元帥夫人が岡坊久美子、オックス男爵がマルクス・ホロップ、オクタビアンが加納悦子、ゾフィーが幸田浩子と実力者が揃って居たためか、先入観ほどの違和感は有りませんでした。しかし、チケット代金が1万円と言う低価格ですからストレスは感じませんでしたが、やはり積極的に行く気は沸きません。

3月最後の公演は、3月29日の桜観光の最中で御馴染み八ヶ岳高原音楽堂での森麻季コンサートです。行きも帰りも大渋滞、こんな時に出掛ける方が悪いのは判っています。
ご存知、この人は色々話題の多いひとです。歌は上手い、声は良い、容姿は良い、それに美人、と言う事無しなのですが、何か大衆と一線を画す雰囲気があり、それを感じるのは私だけでは無いようです。ここ高原音楽堂のコンサートはCDサイン会と参加者との会食が通例なのですが、会食には会場に現れたものの、この山奥のホテルですから他に行く所がなく仕方なく来たのでしょうと誰しも思ってしまう雰囲気です。当日のプログラムもオペラのアリアは2曲だけで殆どが歌曲、しかも日本の歌曲です。日本の歌曲は安田姉妹にまかせれば良いのです、まだ若いのですからオペラを歌うべきで、聴衆もそれを期待しています。更に言わせて貰えば、彼女の芸人根性は歌にも現れています。そのためでも無いでしょうが、出っ歯と大きな目が狐に見えてくるから不思議です。

写真1 写真2

写真1は3/29現在で雪の残る音楽堂。写真2は客席から舞台を眺める景観ですが、外の雪景色がなんともロマンチックな雰囲気です。カメラでの表現は難しい。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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