Phasemation フェーズメーション

colums会長のコラム

会長のコラム 006

ハイエンドオーディオの必須条件が音像定位である事は前回お話しました、この音像定位を実現するには左右の位相特性を極限までそろえる事にあります。

当社のブランド「フェーズテック」も、この考えに乗っ取って命名されたもので、当社商品の仕様、パフォーマンスには限りなくこの考えが浸透しています。優れたオーディオ機器と謂えども、所詮機械ですから「生音楽の原音」など再生出来るはずはありません。我々の求めるものは、如何に「それらしく」再生するかと言う事で、その「らしく」の原点が「音像定位」で当社の機器開発に向けるスタンスであり、この事は機会あるたびに申し上げ続けております。

さて、位相の乱れは何処から生ずるのか、電子回路の常数のばらつきは論外であります、微小な振動が入力に帰還され、入力信号と干渉してずれた位相で再生されたり、アース電流の衝突によって位相が乱れる事は良く知られていますが、その正体はなかなか捕捉出来ていません。

しかし、微少信号を抑える事が良い音への導入口である事は明確で、MJ誌四月号の当社取材記事にも有りますように、当社の機器開発方針として微小信号の計測によって振動を抑制し、音質の改善が成されています。音の粒立ちが良くない、鮮度が悪い、余分な音がまつわりつくと云う様に表現される音は、決まって音像定位はだめです。また、オーディオシステムとして見た場合、高音質を求めるあまりに、複雑な5ウエイのホーンシステム等辿りつくのですが、このような複雑なシステムで位相特性を求める事は技術的に困難を極め、定位の良いシステムは極稀にしかお目に掛かれません。そう言う意味では、ビンテージ機器によってシステムアップされたものも特性を揃える事に難があるわけで、よほど「カネ」を掛けないと実現は難しいと思います。

オーディオシステムに何を求めるか、その焦点がぼけると「カネ食い虫」に取り付かれ悲惨な目に会います。フェーズテックは、真摯なオーディオファンと共に如何に「それらしく」を再生するか、研究し、一緒に満足し、共に喜びを感じて趣味のオーディオを健全に発展させたいと願っています。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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