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colums会長のコラム

会長のコラム 136

今月は、2回も大雪に見舞われ予定していたお客様のご来社予定もすっかり狂ってしまいました。
それにしても、今回の雪は凄かったですね。この間、幸いコンサートの計画は無かったので助かりました。
ご来客の予定に軽井沢にお住まいのかたが居られ、3日間家に閉じ込められたと言っておられましたし、東京の方でも、ご来社出来ずにスケジュールが全て仕切り直しとなってしまい、我々のこの間のスケジュールは全て順送りで、これからが大変です。
私の2月のコンサート予定は、幸運にも22日の神奈川フィル定期演奏会だけで、会場に行く焦りが無かったことは何よりでした。

MJ誌の新商品表彰式で、久しぶりにお会いした輸入商社の社長さんから、タンガー・バルブの電源が有るけど買いませんかとお声掛け頂き、他にもWE-555を装着したWE-15Aホーンがると言うので、その会社の視聴室に行ってみました。
驚きましたね、全て中国製のレプリカでした。日本にもWEのレプリカをつくるメーカーはありますが、音質を同じようにする事に苦慮されており、限りなくWEの音に近付ける事に苦労して商品化しています。
購入する方も完璧なWE音質は望めないまでも、どこまで妥協出来るかと言う事が購入のポイントになっています。しかし、中国製は、音質については2の次と言う感じで、似て非なるものであり、兎に角、形を真似たと言うものでありまして、流石に良くやるよと呆れてしまいました。
しかし、励磁用のタンガー・バルブ電源は、中国製レプリカでも規定通りの動作をして、価格も手ごろなので助かりました。今では、このタンガー・バルブ電源もビンテージ以外に有りませんから、助かります。これから、我が家のシステムも楽しみが増えると言うものであります。

神奈川フィルの定期演奏会は、3月の公演で今シーズンの演目が全て終わります。そして、常任指揮者の金聖響も5年の任期を迎えて退任します。
毎シーズンとも2、3月のシーズン末はそれなりに気合の入った演目が演奏され会員は楽しみにしています。と言う事で、2月の演目は飯森泰次郎の指揮でワグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死、そして後半がブルックナー/交響曲第7番でした。
指揮者の飯森泰次郎は、日本のクラシック音楽界の重鎮である事は異論の無いところですが、何と言ってもこの人はワグナーへの関わりは特別であります。今回の演目もワグナーの「トリスタンとイゾルデ」前奏曲、それとブルックナーの交響曲7番と言うことで、ワグナー色の強いものでありました。
ブルックナーがワグナーに敬愛していた事は良く知られています。この交響曲もワグナーに献呈するつもりだったとも伝えられています。しかし、この曲の初演時には、すでにワグナーはこの世におりませんでした。
そして、この曲の初演がウイーンではなく、ライプチッヒで行われたと言うのも、初演から好評で成功した原因と言われています。
それは、ウイーンにはワグナー嫌いの評論家がいたからといわれますが、この素晴らしいワグナー音楽を嫌う評論家が居たと言う事も、やはり、新しい芸術への理解には、今も昔も難しい事があると言う事なのだと思います。
この曲の聞かせどころは、第2楽章でありましょう。聴き応えもあるし素人に馴染み安い楽曲であります。と言う事で今回の演目は主催者の思いも有っての事でしょうが、素晴らしい内容であり、私も久しぶりに興奮したコンサートでした。そして、鳴り止まない拍手も私の思いと同じであったと思います。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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