磁気回路のバランスを見直し細かいニュアンス表現を向上
PP-2200の開発に当たり、まず最初に着手したのが磁気回路の見直しです。効率の良い発電が得られるよう磁気回路のバランスを徹底的に精査しました。この高効率発電により、出力の向上と聴感上の歪が減りサウンドの細かいニュアンス表現力が増し、さらにステージの臨場感を得られるようになりました。
余韻までも、演奏になる
音楽は、最後の一音で終わるものではありません。
音が静かに消えゆく瞬間、ホールを満たす空気、そして心に残る演奏の余韻。
そのすべてが、音楽という感動を完成させます。
PP-2200は、その最後の瞬間まで忠実に描き出すために生まれた、Phasemationの新たなリファレンスMCカートリッジです。
2015年の発売以来、10年以上の長きにわたりMCカートリッジのリファレンスとして、他社メーカー様そして媒体の各社様にご使用いただいていたPP-2000が生産終了となりました。
そして2026年、新製品PP-2200を発売いたします。
PP-2200はこれまでのPP-2000に代わる新しい定番MCカートリッジとなるべく開発いたしました。
PP-2200の開発に当たり、まず最初に着手したのが磁気回路の見直しです。効率の良い発電が得られるよう磁気回路のバランスを徹底的に精査しました。この高効率発電により、出力の向上と聴感上の歪が減りサウンドの細かいニュアンス表現力が増し、さらにステージの臨場感を得られるようになりました。
針先やカンチレバーはカートリッジの非常に重要な部分ですが、特にMCカートリッジの場合、音質を左右する重要な要素の一つとしてボディケースもケアが必要です。これがもう一つの今回の大きな変更点です。まずこの形状を見直し、固定の接点を1か所に集約しました。この加工は高い加工精度と再生力に定評のあるターンテーブルAP-01で知られる(株)由紀精密社に依頼しています。加えてボディ材料をジュラルミンからチタンに変更しています。この、より硬質な材料であるチタンの使用と形状の変更により音の「滲み」を大幅に削減しています。
MCカートリッジの取り付けは常に慎重に行わねばならない作業であり、慣れた方でもその取り付けには気を遣われると思います。特にシェルリードが断線しない様に取り付ける際、最新の注意が必要で、リードによっては非常にきつく取り付けにくい端子もあるのが現状です。その取り付けの難しさを少しでも軽減すべく、PP-2200の端子は先端にテーパーをつける事で、取り付けをより簡単にしています。先端のみ細くなっているため、少々きつめのシェルリードでも接続が容易になります。
Phasemationは日本のオーディオブランドであることを常に意識し、製品の設計開発を行っています。それは製品内部だけではなく、世界のお客様にも日本の「和」を感じてもらうため、アンプの真空管カバーに施された和柄のベンチレーションホールなどもそのこだわりの一つです。今回PP-2200は伝統工芸の寄木細工をモチーフにした日本らしい高級感溢れる木製箱としました。しばらく使用されない時や移動などの際にも長くお使いいただけるようPP-2200のグレードにふさわしいパッケージとなっています。
新たな付属品としてPP-2200にはスタイラスチップ用のクリーニングブラシが同梱されています。
| 発電方式 | ムービングコイル式 |
| インピーダンス | 3.8Ω |
| 適正針圧 | 1.7~2.0g |
| 出力電圧 | 0.31mV以上(1kHz50mm/s 水平方向) |
| コンプライアンス | 8.5μm/mN(8.5 x 10-6cm dyne) |
| 再生周波数範囲 | 10Hz – 30kHz |
| セパレーション | 30dB (1kHz) |
| チャンネルバランス | 1dB以内 (1kHz) |
| 推奨使用温度範囲 | 20℃- 26℃ |
| カンチレバー | ボロン無垢φ0.26mm |
| スタイラスチップ | 天然ダイヤモンド (ラインコンタクト/曲率0.03 x 0.003mm) |
| 本体重量 | 14.3g |
| マグネット | サマリウムコバルト |
| 磁気回路構成材料 | パーメンジュール |
| ベース材質 | ステンレス削り出し(DLC処理)※ |
| ボディ材質 | チタン削り出し(DLC処理)※ |
| 重量 | 14.9 g (±0.2g) |
| 付属品 | クリーニングブラシ、六角レンチ、ネジ(M2.6 x 10)x2, ネジ(M2.6 x 6) x 2、ワッシャー x 4、ナット x 2 |
※:DLC(Diamond Like Carbon)はイオンを利用した気相合成法により合成されるダイヤモンドに類似した高硬度・電気絶縁性などを持つカーボン薄膜の総称です。