出力管PSVAN WE300Bをトランス結合、東芝製6CG7で最適駆動
出力管のPSVAN WE300Bを自己バイアスのシングル純A級動作とし、東芝製の6CG7をドライバーとしてトランス結合で使用、300B本来の素性の良さを最もシンプルな動作で発揮できる構成とし揺るぎない安定度でスピーカーを駆動します。
我々はオーディオ用の出力デバイスとして直熱3極管が最高と考えています。
オーディオアンプの世界では、半導体アンプから真空管アンプまで、その種類は幅広く、それぞれに良さがあり、趣味のオーディオとして楽しむことができます。特に、真空管パワーアンプでは音質で定評のある「銘球」と言われる真空管がいくつか存在し、昨年はその中でも最高峰とされる真空管300Bをパラレルシングル出力で用い、2A3によるトランス結合で強力にドライブするモノラルパワーアンプとしてMA-2000を開発しました。
本年はMA-2000の魅力をより多くの方々にお伝えするため、300B単管のシングル動作で、トランス結合による駆動と合わせ余裕の10W出力を確保したモノラルパワーアンプMA-1500を新製品として開発しました。
出力管のPSVAN WE300Bを自己バイアスのシングル純A級動作とし、東芝製の6CG7をドライバーとしてトランス結合で使用、300B本来の素性の良さを最もシンプルな動作で発揮できる構成とし揺るぎない安定度でスピーカーを駆動します。
5814A+6CG7+300Bという全段3極管による無帰還アンプ回路構成とすることにより、無帰還回路ならではの躍動感にあふれた表情豊かな音楽の再生能力を獲得しています。
本機の構成にふさわしく、当社が目指す音質に最も適したものとしてルンダール社製の段間および出力トランスを採用しました。段間トランスでは2次側の独立巻き線構造を利用して並列接続を採用し、微小信号レベルまでの確実な伝送を確保しました。 また出力トランスにおいても2次側の独立巻き線構造を利用して8Ω、4Ωのスピーカーを最適に駆動できる独立端子を用意しました。
初段、ドライバー段(5814A+6CG7)とパワー段(300B)には、それぞれ独立した電源チョークトランスから電源を供給することにより、入力信号増幅回路とスピーカー駆動回路との相互干渉を排除し、微小レベルの信号からハイパワーの信号までクリアーに増幅します。
高圧電源には原理的にスイッチングノイズの発生しない整流管5R4Gとチョークトランスによる整流回路を採用し、300BのヒーターはDC電源による直流点火で、徹底したローノイズ設計としています。
形 式 | 300Bシングルモノラルパワーアンプ |
入力インピーダンス | 47kΩ |
利得 | 26dB |
残留雑音 | 200μV以下:A-NET |
定格出力 | 10W以上 (THD:5%) |
周波数特性 | 10~40kHz(+0,-3dB) |
出力インピーダンス | 4,8Ω |
消費電力 | 100W(100VAC 50~60Hz) |
入出力端子 | FURUTECH社製ロジウムメッキ端子 |
最大外形寸法 | 245(幅)×226(高さ)×427(奥行) |
質量 | 16kg |
付属品 | ACパワーケーブル |