パッシブ・プリアンプCM-1500
音楽の実在感 アーティストの情念をも引き出す
フェーズメーションの「コントロールマイスター」をより身近に
フェーズメーションでは、従来のプリアンプとは一線を画した、+6 dBの増幅機能を持たせアクティブ回路を内蔵しないハイエンド・ハイブリッド・パッシブ・プリアンプである “コントロールマイスター”を提唱してきました。2022年にはその集大成とも言えるCM-2200を発売し、内外より多くのご評価をいただいてきました。
2024年はその弟分ともいえるCM-1500を発売いたします。アッテネーターの音量調整機構を従来の46接点ロータリースイッチからゲイン切り替えスイッチと音量調整用23接点ロータリースイッチの2つのスイッチ構成に変更することにより、CM-2200の機能、操作性を継承しながら、鮮度が高く、緻密で広大な音場再生を実現しています。
現代の低能率スピーカーや低ゲインアンプとの組み合わせによる大音量再生時など、あらゆる場面で使用可能なパッシブ・プリアンプとして、より身近に“コントロールマイスター”のピュアな再生をお楽しみいただける、それがCM-1500です。
主な特長
ゲイン切換(+6/0/-10dB)スイッチと音量調整用23接点ロータリースイッチの採用
CM-2200で採用した+6dBのゲインを持ったバランス仕様のアッテネータートランスをCM-1500でも採用しました。本機ではゲイン切り換えを+6/0/-10dBの3段階に設定し、アッテネーターの23接点可変範囲0dB~-50dBと組み合わせることで、よりきめ細かな音量設定が可能となります。
いずれの組み合わせを選択してもワイドレンジの周波数特性、そしてインピーダンス特性を確保出来るよう、トランスの巻き線構造を再度見直し、いずれのゲイン時でも、CM-1500が持つ鮮度の高い、明確な音像定位をお楽しみいただけます。
更に入出力切り換え用ロータリースイッチを含め、全てのロータリースイッチに金メッキ接点の基板タイプを採用したことで、プリント基板の採用による生産性の向上、シャーシ構造のシンプル化等で大幅に製造コストを削減し、低価格を実現しました。
新開発バランス対応最適巻線のアッテネーター
アッテネータートランスは、バランス接続のHOT側とCOLD側の2つのアッテネーター用巻線を1個のトランスに巻いたバランス用アッテネータートランスを採用しました。
さらに2個のアッテネーター巻き線があることからアンバランス入力に対してもCOLD側信号をトランス内部で生成し完全なバランス出力対応が可能となりました。
バランス対応音量調整回路用トランスを1個で構成した事で、より広帯域で優れた周波数特性と位相特性を実現し、可聴帯域内の位相歪を減少させ、何よりも鮮度の高い、より明確な音像定位の実現に寄与しています。
高性能コア材及び巻線材料を採用
トランスのコア材料は上級モデルのCM-2200同様に「極薄0.1mmスーパーマロイ材」を採用しました。
また巻線材料もオーディオ用線材として最適なPC-TripleCのポリウレタン線を採用することにより、大型のコア形状と相まって、高い低域リニアリティと繊細で伸びやかな高域という優れた特性を達成しています。
外部誘導ハムと不要振動を排除
CM-2200のエレガントなデザインを踏襲した10mm厚アルミ・スラント・フロントパネル、外部誘導ハム対策には堅牢な1.6mm厚鋼鈑に銅メッキを施したシャーシベースと、誘導ハムシールドを配したトップカバー、さらにトランス付近に配置された磁気シールド材による2重構造として剛性の確保と磁気歪の低減を実現しています。
フットには外部振動を遮断する重量級金属インシュレーターを採用しました。
高音質パーツの使用
全てのロータリースイッチには金メッキ接点を採用したプリント基板タイプを採用しています。
RCA端子は高品質金メッキ端子を採用、XLR端子にはノイトリック社製金メッキ端子をそれぞれ採用し、ディテールの表現力向上に寄与しています。