世界初の定盤吊り下げ構造
アルミブロックから削りだされた23ｍｍ厚の定盤シャーシー（質量8ｋｇ）に、ピックアップメカをはじめとする主要部品を安定度の高い吊り下げ構造によりレイアウトしています。この定盤シャーシーは直径34ｍｍの真鍮丸棒削り出しフットと専用フットベースにより大地に確実にアースされます。
CDトランスポートCT-1
生産終了 2003年発売
世界初の定番吊り下げ構造はCDメカやトランスなどの微小振動を完璧なまでに排除
 |
アルミブロックから削りだされた23ｍｍ厚の定盤シャーシー（質量8ｋｇ）に、ピックアップメカをはじめとする主要部品を安定度の高い吊り下げ構造によりレイアウトしています。この定盤シャーシーは直径34ｍｍの真鍮丸棒削り出しフットと専用フットベースにより大地に確実にアースされます。
マニュアルスタビライザーによりＣＤを確実にホールドし、ＣＤの無共振・無振動を実現しました。このピックアップメカには、国内外のハイエンドＣＤプレーヤーに採用され、その優れた音質、信頼性が実証された、日本ビクター株式会社製EXU-901Aメカを採用しています。このメカのアルミダイキャスト製モーターは直径６mmの極太スピンドルシャフトを採用し、従来のモーターに比べ２７倍ものひねり強度を備えており、本機の無共振・無振動メカを支えています。
ＣＤが外部音圧を受け振動すると、レーザーピックアップのフォーカスサーボ電流が敏感に応答し、それにより音質が劣化することは良く知られています。
本機では6ｍｍ厚のアルミ製スライドドアパネルにより、外部から侵入する再生音圧や照明の光などを遮断し、音質に有害で不要なフォーカスサーボ電流の応答を最小にとどめています。
またＣＤトレイ内は、S/Nの良いレーザー受光環境を確保するために、光吸収無反射処理を行うなど、内部のレーザー迷光対策を徹底しています。
主要回路を電源トランス部から独立分離し、電源に起因する回路相互の干渉を根絶しています。本機では以下の親和性の低い回路にはそれぞれ専用の電源トランスを配し、独立した電力を供給しています。
さらに、回路ステージに応じて独立の安定化電源を回路直近に配置し、理想的な電源供給を実現しています。特にデジタル出力回路は十分なドライブ能力と、接続される負荷の影響が、他の回路におよぼさないように、独立整流回路より電源を供給し万全を期しています。
８mm厚生板ガラスのディスプレイウインドウ、そしてフロント、リア、サイドに10mm厚の無垢の楢材を使用しています。
定盤シャーシーとマッチした普遍性の高い風格ある仕上がりは、所有する喜びを裏切ることなく、長期間にわたり愛機としてお使い頂けます。
デジタルオーディオの音質の要ともいえるマスタークロック回路は、他の回路の影響を受けないよう電気的、機構的に独立した構成をとり、低位相ノイズの高精度マスタークロックを発生しています。
いかに高精度のマスタークロックを発生しても、必要とする回路のマスタークロック受信点で高精度が維持されなくては宝の持ち腐れとなってしまいます。実装上ではグランドレベル、電源電圧変動により伝送ライン中での波形歪の発生が確認されています。
本機ではマスタークロック回路からの伝送ライン、デジタルデーターライン、GENLOCKラインの内部伝送ラインすべてに高速差動伝送回路を採用し、波形歪を大幅に減少させ、デジタル信号の波形品質を大幅に改善しています。
入出力端子は高品質・高音質で定評のあるWBT社製を採用しました。
| 形 式 | CDトランスポート |
| ワウフラッター | 測定不能（内蔵高C/N水晶発振精度） |
| 出力端子（SPDI/F) 出力端子（GENLOCK：WC) |
RCA 0.5V/７５Ω BNC 0.5V/７５Ω XLR 5V/110Ω TOS 光波長（660nm） BNC 44.1ｋHz 5V/50Ω |
| 入力端子 （GENLOCK：WC) |
リチウムタンタレートによる高性能PLL復調 ±1000PPM BNC 44.1ｋHz ５V/10ｋΩ |
| 消費電力 | 34 W (100 VAC 50～60 Hz) |
| 外形寸法 （mm） | 430（幅） X 151（高さ）X 380（奥行） |
| 質量 | 23.0ｋｇ |
| 付属品 | リモコン スタビライズドクランパー 専用フット ACパワーケーブル |