自社開発による大型・高性能昇圧トランスを搭載

コア材に0.2mm厚の78％スーパーパーマロイを使用した大型EIコアに低損失な極太銅線（1次側0.32φ、2次側0.12φ）を特殊な分割巻き線構造で巻き上げた昇圧トランスを左右独立で搭載しています。

大型コアを採用することで、低音域のリニアリティを大きく改善。低損失な極太銅線を採用することで全帯域に渡り躍動感あふれる高音質を実現しています。

さらに特殊な分割巻き線構造を採用することで可聴帯域内の位相特性を大幅に改善。音像定位・空間表現力を向上させています。

無共振・無振動設計のシャーシ構造

トランスの性能を100％活かしきる。機構設計はそういった意味で非常に重要であり、音質を左右する大きなファクターともいえます。

そのシャーシ素材には、誘導電流などによるノイズを防止するため、ベースシャーシとトランスを左右独立させるためのセパレーターには1.2mm厚、トップカバーには1.6mm厚の特殊鋼板で組み立てられています。

特殊鋼板とは、インピーダンスを下げるため銅メッキ処理を行った上に防振効果のある塗装を施した素材で、さらにトップカバーにはレザートーン処理で仕上げています。

また、組み込まれた昇圧トランスは、発泡ポリエチレンフォームで支持され、外部振動が内部の昇圧トランスへ伝播するのを防ぐことにより、S/N感の高い再生音を実現しています。

さらには、筐体内の隙間を発泡ポリエチレンフォームで充填し、不要な空洞共振の発生を防止することで空間表現力を向上させています。

また全ての組み立てネジは、ステンレス製の非磁性体ネジで組み立てることにより、磁気ひずみの影響を最小限にとどめ、トランスの性能を最大限引き出せるよう配慮をしています。