ルビジウムマスタークロックHD-7Rb
生産終了 2010年発売
HD-7Aの潜在能力を最大限に高める
10MHzルビジウムマスタークロックジェネレーター
フェーズテックは、好評を頂いておりますUSBオーディオインターフェースHD-7Aにベストマッチする超高精度の外部クロックジェネレーターユニットHD-7Rbを製品化いたしました。
HD-7RbはHD-7AのPCのクロックに依存しないアシンクロナス転送方式の優位性を最大限に引き出すためのクロックユニットです。HD-7AにHD-7Rbを組み合わせることにより、これまでデジタル方式では困難であった極めて自然な空間再現性をお楽しみいただけます。
主な特長
デジタル再生におけるオーディオクロックの重要性
音楽録音/再生では、媒体となるのはディスクやファイルなどのデータのみです。
時間管理は各々の再生する機器で生成したものを用います。特にデジタル再生においては時間軸を司るオーディオクロックは音質の要となります。
一般的にはデジタル用のクロックはアナログ方式よりも桁違いに精度が高いため、ピッチが変化したり、ワウ・フラッターのような不安定さがなく、アナログ方式よりも高性能であると言われています。
しかし、多くのデジタル方式の再生音は平面的でスピーカーの前後方向の広がりを出すことができません。その大きな要因はオーディオクロックの微細なゆらぎ(ジッター)によるものと考えられています。
デジタル再生ではクロックは正確なだけでは不十分です。ひとつひとつのクロックパルスが常に等間隔で正確に脈打っていることが重要なのです。高品位のクロックを用いますと前後の距離感や左右の音像定位が明確になり、音楽が眼前で立体感を伴って再生されるようになります。
デジタル伝送経路にはあらゆる場所にジッター要因を誘発する要素が潜んでいます。それらは回路技術や実装技術で排除することができますが、最終的に残るのはオーディオクロック本体の品位となります。
HD-7AにHD-7Rb高品位ルビジウムクロックを用いる意義
HD-7Aはデジタルオーディオの要となるクロックの重要性に真っ向から取り組んで開発いたしました。D/Aコンバーターに供給されるオーディオクロックはHD-7A内部で生成したクロックを最短距離で供給できます。この利点を最大限に生かせるのがPCからデーターのみを取り出すUSBアシンクロナスデーターフローエンジンです。更にHD-7Aはルビジウムクロックを最上の状態で用いることができるように設計されています。PLLを用いないDDS方式を採用しているのもそのひとつです。HD-7Aでは10MHzをDDSで直接演算してストレートにオーディオクロックを生成しています。他のローカルクロックは一切介在していません。ルビジウムクロックの利点を最大限に生かすことができる機器がHD-7Aなのです。
HD-7RbのルビジウムクロックをHD-7Aに用いることで、極めて精緻な空間再現性に優れたデジタル再生が可能になりました。(この高精度のオーディオクロックはHD-7Aの外部ワードクロック出力にも反映されます)ルビジウムクロックは誤差が600年に一秒以内という極めて優れた精度を持ち、デジタルオーディオに有害なジッターも低く抑えられています。HD-7Rb+HD-7Aによる再生音はこれまでのデジタルオーディオに対する概念を根底から覆すことでしょう。
※HD-7Rb+HD-7Aによる高精度クロックはUSB接続および、ワードシンク出力にのみ有効になります。ワードシンクを接続しない機器の同軸、光デジタル入力には反映されません。
高精度ルビジウムクロックユニットを搭載
クロックユニット本体は音質に定評のある米国Stanford Reserch Systems社のルビジウムクロックユニットを採用し、外部雑音の影響を防ぐ為、シールドケース内に収納しています。
超低ノイズスイッチング電源/パッシブフィルターによるクリーンな電源供給
電源には音質を吟味して超低ノイズのスイッチング電源を使用しています。AC入力側にはコモンモード型のノイズフィルター、DC出力側にはコンデンサー・アレイによるパッシブ型のフィルターを搭載しました。ルビジウムクロックの音質に最も色付けが少なくなるように配慮して設計されています。
ウォームアップインジケーター
フロントパネルには電源投入時(ウォームアップ時)は赤、安定時には10-11乗精度を示す緑のインジケーターを配しました。
HD-7Aにマッチするデザイン。オールアルミ製筐体による無共振・無振動・無干渉
HD-7Aとマッチするデザインとし、非磁性材料であるアルミ材8mm厚削り出しフロントパネル、2mm厚のシャーシ、トップカバーで構成することで他からの妨害を受けない高強度の筐体を実現。
また電源トランスは、ゴムブッシングによるフローティング構造になっており、電源トランスが発する振動がシャーシに伝播されない構造になっています。