フォノアンプEA-1Ⅱ / EA-1ⅡS
生産終了 2009年発売
高性能MCステップアップトランス内蔵無帰還CR型真空管アンプ方式ディアルモノ構成
Recieved Prizes受賞歴
Stereo SoundThe BEST BUY components 2007-2008 フォノイコライザーアンプ部門 2位(EA-1IIs)
Stereo SoundThe BEST BUY components 2008-2009 フォノイコライザーアンプ部門 4位(EA-1IIs)
Stereo SoundThe BEST BUY components 2009-2010 フォノイコライザーアンプ部門 3位(EA-1IIs)
究極のアナログ再生音を引き出すフォノイコライジングアンプの、第二世代の誕生です。
フォノアンプの設計を根本から見直し、あらゆる手段を吟味して生まれた前作、EA-1。前作はお陰様で多くのアナログオーディオファンの支持と、専門誌の高い評価を得て今日に至っています。アナログディスクのマイクログルーブに刻まれた、無限ともいえる音楽情報をさらに引き出すため、私たちは第一作を送り出したあとも更なる可能性を求め、たゆまぬ追求を続けて参りました。
その成果をタイプⅡモデルとして、ここに紹介させていただきます。
主な特長
最新技術による驚異の高S/N比を達成
アナログフォノアンプに求められる要素を徹底的に追求し、業界最高の音質を目指して開発された真空管式フォノイコライジングアンプです。高性能MCステップアップトランスT-1同等品を内蔵し(EA-1Ⅱ)、シンプルな信号伝達、真空管式ユニットアンプによるCR型イコライザーの採用、デュアルモノブロック構成などによって入力換算150dBV(MC使用時)の驚異的なS/N比およびチャンネル間セパレーション100dBに裏付けされた高音質を実現しました。アナログ再生の音質にこだわるフェーズテックならではの音がここに結実し、アナログディスクの音楽感動を、デジタルオーディオソース同等の信号レベルで扱える、アナログディスク愛好家待望のフォノアンプです。
新電源トランスの採用
コントロールアンプCA-1と同仕様の、ロー・リケージフラックス&制振材充填のトランスを採用しました。
このトランスは、低磁束密度で働く為、磁気洩れの減少および低振動化を達成。これによってS/N感の改善に伴う静寂感表現のさらなる向上を達成しています。
デュアルモノアンプ構成、無共振・無振動・無干渉を実現
MCステップアップトランスは、電気的、機構的に独立したレイアウト構造を実現
アンプセクションから電気的な影響や不要振動を排除しています。
デュアルモノアンプ構成および左右独立7ブロックコンストラクション
機能ブロックごとに7個に分離することによって、相互干渉を極小にしています。
また、左右完全対称のレイアウトによって、オーディオ全帯域にわたってのチャンネル間セパレーションの大幅な引き上げを実現しています。
メカニカルアース
左右独立電源トランスとMCステップアップトランスは、それぞれ専用の制振性に優れたハイカーボン鋳鉄製フットのフットで支持。有害な振動のシャーシへの伝播を防ぐと共に、振動が相互干渉しないように配慮されています。
無振動・無共振シャーシ
アルミ削り出し12mm厚のフロントパネル、5mm厚のシャーシベースとトッププレートで構成された強靭なシャーシーの採用に加え、サイドパネルは無垢の15mm厚楢材とし、より効果的に不要振動をダンピングしています。
ローノイズ整流回路
安易なダイオード採用とは異なり、本機の整流回路は原理的にスイッチングノイズが発生しない、整流真空管とチョークトランスによる贅沢なものを左右独立して搭載しています。
シンプルな信号伝達
入力切り換えスイッチなどの余分な接点をいっさい通過せずに、信号のピュアネスを確保。
信号経路にはプリント配線を一切使用せず、手間のかかる手配線で最短距離で結び、理想的な3次元部品配置を実現しています。
MM、MC対応の選択は内蔵トランスの入出力配線をつなぎかえる確実な方法を採用しました。
この本機独自の構成により、内蔵MCステップアップトランス、フォノアンプのみをそれぞれぞれ独立して使用することも可能です。
真空管式ユニットアンプによるCR型イコライザー
従来のものより過渡特性に優れ、音質に定評のある無帰還SRPP型増幅回路をユニットアンプとして採用。
真空管増幅器ならではの広大なダイナミックレンジで艶やかで躍動感のある音質がお楽しみいただけます。
CR型イコライザー回路を採用
必要最小限度の時定数回路により構成されたイコライザーユニットは、広帯域にわたりRIAA偏差を原理的に発生させず、率直な応答が得られています。
EA-1Ⅱ(s)には、上杉研究所様より提供を受けている高品質真空管を使用しています。
入出力端子は高品質・高音質で定評のあるWBT社製を採用
T-1同等品(フロントパネル、キャビネット以外は同一品)を搭載しています(EA-1Ⅱ)。大型のEIコアに0.32φの低損失極太銅線を巻き上げて、業界最高の低域リニアリティの確保と業界最高の高効率(低損失)昇圧をはじめ、特殊分割多層巻き線構造により広帯域特性を実現。
全帯域に渡り生命力のみなぎる音が特徴で、オーディオ各誌で常に高い評価を得ているものです。
真空管式ユニットアンプによるCR型イコライザー
内蔵トランスとの接続を行う付属のRCAシグナルジャンパーケーブルには、ロック機構付き高品質プラグを使用しています。